★うつ抜け日記004★
★うつ抜け日記004★
心療内科に通うようになり、毎日主人に帰るコールをするようになりました。
それまでは、出勤時間はバラバラでしたが、なるべく合わせるようになりました。
おそらく主人には一番心配をかけました。何しろ、毎日不安な私がそばにいるのですから。
具合が酷い時、仕事場まで何度か迎えに来てくれました。また、家族も支えてくれました。だからこそ、私も家族を出来る限り支えたいと思いました。
多分なのですが、私は仕事が大好きでした。今も仕事は好きな方だと思います。同居して残業が出来る環境になってから、思う存分仕事をさせていただきました。上司や同僚にも恵まれ有り難かったです。
ですが、仕事ばかりして、家族と夕食を摂る回数が減少しました。義父母に子どもたちを任せて残業していました。どこかで、自分は出来るのかもしれないと勘違いをしていたのかもしれません。
恵まれた環境に甘えていたのかもしれません。
そんな私なのに、家族も同僚も、いざという時に支えになってくれました。本当に有難い気持ちです。
私は、うつ状態になってしまったことで、主人をはじめとする家族、上司や同僚の皆さんに、いろいろと迷惑をかけてしまいました。
一方で、改めて大切なものが何か、気づかせてくれたようにも思います。
一度きりの人生。
これに気付けたのは、私にとって大きな事でした。それは大切な事でした。
迷惑はかけてしまったのだけれど、気付けた事もたくさんある。だから、自分が出来ることで役に立てるよう努力しよう、今はそう思えています。
もちろん、当時はそんな風には考えられないのですが。それはそれで仕方がないのです。
「一歩一歩、いち、に、いち、に…」
毎日毎日、仕事場への道を歩く時に、重い足を前に運ぶおまじないの言葉です。
とにかく前に。
一歩でも前に。
そして、無理なら、一歩下がる、も有り。
自分の心と身体に、きちんと向き合って、自分の声を聴いていく。
上手くなんて出来なくて良いから、それで良いから。
だから、無理しないでいきましょう。