★うつ抜け日記002★

★うつ抜け日記002★


心療内科の再診の次の日から、2週間お休みしました。


主人がすごく気遣ってくれるのが新鮮でした。休み中、毎日泣いて過ごしました。休んでいるんだから、外に出てはいけないものだと、自分で勝手にルールを作っていたように思います。


家族にも仕事仲間にも悪いことをしている、そう思いました。


休んだら休んだで、別の思いに悩みます。しかし、次第に出来ることをしようと、ひたすら家の掃除をするようになりました。

それまで仕事ばかりで満足に家事を出来ていない自分がいました。そして、同居していた義父母にたくさん家事をしてもらっていて、申し訳ない気持ちでした。


そんな自分が仕事も休んでいるのに、家事もしていない。それはいけない事だと思ったのです。まずは、汚れがひどいトイレの掃除。次にお風呂…。


今まで任せきりにしてしまっていた、あまり手をかけてこなかったもの、それらに向き合っている時間は、心を無にしてくれました。


家族が心配してくれているのが、痛いほど分かりました。特に主人は、毎日私に向き合ってくれました。おそらく気分転換をさせようとしてくれたのだと思います。休暇を取り、私をクルマに乗せてある場所に連れて行ってくれました。


それらは、とても有難いのに、辛くなる時がありました。今思えば、うつ状態特有の心理状態なのかもしれません。悪い方向に思考がある、思い込みのようなものでした。


休みをいただい2週間は長いように感じました。さらに延長はせず、仕事に出向きました。仕事場の皆さんに会うのは、怖いように感じました。上手くやれる自信などゼロに等しかったです。


ですが、この時からしばらくは、毎日「自殺するか、早期退職するか」を意識して生活することになります。


私は、とりあえず、自分の子どもたちを成人させないといけないと思っていました。「自殺か、早期退職するか」の二択に思考が偏っていましたが、いずれ子どもが成人する5年を生きようと思ったのを覚えています。


今年、下の子が二十歳になりました。

無事、子どもたちを成人させることが出来ました。


今、私には夢があります。

これからを担う子どもたち、それを支える大人たちが、自分らしく生きる、生き方のデザインを考える場をつくることです。


私は、うつ状態を経験して、今では、夢を考えることが出来るようになりました。


だから、今、辛い気持ちでいる人がいるとしたら、もう少し、もう少し、あと少し生きて欲しいと願っています。