★★うつ抜け日記 番外編010★★

★★うつ抜け日記 番外編010★★


小さい頃、古い借家での出来事。


形ばかりの庭には、芋虫がたくさんいた。


ある日、庭に続く木戸を開こうとした時、ガラスが割れて左手首を切った。


おそらく3才くらいだろうか。


その時の記憶がある。かなり痛がって泣いた。


血がたくさん出てなかなか止まらない。


今も左手首に傷が残っている。


切れた場所が変われば、最悪亡くなっていたかもしれない。もし亡くなっていれば、今悩まなくても良かったのかもしれないが。


18才の頃の傷と併せて、左手はあまり出さないようにしている。血圧や採血は右手。 


悲しいかな。癖になっている。


芋虫に始まり、長細い虫は今も苦手だ。

あのジメジメした狭い庭を思い出すから。


苦手だが、釣りの餌だけは、無理している。ニョロニョロした釣り餌をセットする時は。


いろいろ思い出す。幼い日々と無気力な子ども時代。悩むことも出来ない、しない思春期。従順に見える娘として過ごした。


今思えばモヤモヤした気持ちを抱えていた。


30才で初めて反抗するまで。


人生に遅すぎる事はない。学び始める事にも遅すぎる事はないのだと思う。