★★うつ抜け日記 番外編009★★
★★うつ抜け日記 番外編009★★
小学生、中学生の頃、心を閉ざしていたのか、物を言わない子どもだった。
走るのが苦手。
球技は悲惨なものだった。
お金がないせいか、ジャンパーは一つしか持っていなかった。
しかし、背が伸びるので、小学一年生から来ていたジャンパーは、小学四年生で限界を迎える。
厚手の上着を着てしのいだ。
同級生は、貧乏をネタにからかってきたが、自分としては気にならなかった。ホントの事だし、母といるより楽しかったから。
そんな私は、中学二年生のある日目覚める。
いじめられた相手にやり返したのだ。
はっきり、いやだ!と伝えた。
相手は初めて反撃した私にビックリしていたようだった。
私は、きっとその時に少し成長したのかもしれない。そう思う。
その一年後に祖母が亡くなるまでは。
自尊心、自己肯定感などのカケラも持てなかった。
その代わり、やってもらって嬉しい事を、相手にしてあげようと考えていた。自分を犠牲にしても、相手に喜んでもらえたら、自分は存在していても良いのだと思えたから。
まだ、自分を大切にしていない若い日々の話し。