★★うつ抜け日記 番外編007★★

★★うつ抜け日記 番外編007★★


30年以上前に、仕事の関係でお世話になった方が顔出ししてくれたことがあった。


あまり親しい訳ではなかったけれど、せっかく寄ってくださったのだから、と思い対応した。


10年前のことだった。


それ以来、職場にちょくちょく顔を出しては、軽くグチッて帰っていく。


ある資格を取ろうと考えている、勉強している、という話しになった。


次にその方が仕事場にいらした際、参考書を貸してくださった。

内心、借りなくても良かったと考えたが、御好意を無碍にも出来ない私がいた。その頃の私は、無理をしても、人に合わせようとしていたから。


人が怖かったのだ。


受かるまで貸す、と言われた。


連絡先を聞かれた。仕方がなく携帯をお知らせした。


何度も連絡が来るようになってしまった。


はっきり、イヤな事は断れば良かった。


今なら出来るが、まだ出来なかった。