★うつ抜け日記013★

★うつ抜け日記013★


9年半前のことを思い出してみる。


あれは、東日本大震災発災の2日前。


比較的大きな地震が起きた。


被害はなかった。


「志のつながりがまちを救う」


そんな青臭いコトを信じていた。


地震に強いまちになる、それにはどうしたらいいか、と考えていた。


正義感ぶっていたかもしれない。


地震が来て、津波が来てしまった。


山では、宅地が崩れた。


マンションが傾いた。


店舗の壁が崩れた。


ただ必死に復興という名の仕事に奔走した。


ある意味、毎日が充実していた。


生きる意味、働く意味があると思った。


今、働かないで、いつ働くのか。

そう思っていた。


アドレナリンがたくさん出ていたのだろう。


3年が経ち、気持ちに変化が現れた。


ちょうど異動し、新しい職場でも頑張っていこう、と思っていた。


しかし、毎日が空回りだった。何日も、何ヶ月も。


次の年、ついに旦那さんに、死ぬか、仕事辞めるメールを送信する。


ああ、懐かしい気もする。


来年で震災から10年が経つ。


私は、次の世代に何かを伝えられただろうか。何かを残せただろうか。


少し、5年から6年、気持ちが沈んでいたけれど、私なりに歩めてきたと思う。


これまでも、これからも、自分らしく生きていく。


そうありたい。