★うつ抜け日記008★

★うつ抜け日記008★



出来る人から見たら、私なんてダメだ。

そうで無くても、何も出来ないダメな奴なんだ。


極端な思想、考えに支配されてしまう毎日。

しかし、気持ちが疲れ果てている中でも、多少、穏やかに過ごすことが出来るようになってきたあの頃。


少し良くなっていると考えて、油断したのです。


大阪の地震が起きて、それに関連して毎日が変わってしまいました。冷静さを欠いてしまい、対応しながら、胸が苦しくて汗が止まらなくなりました。なぜか、パソコンの画面がよく見えなくなり、思考回路が切れ切れになってしまったようでした。


新しい上司は、私の心についてあまりご存知ではなかったようです。しばらくしたある日、業務面談で全てを話したのを覚えています。


私が普通なら良かったのだと思いました。私がやれる人なら、上手くいったのだと思いました。


でも、あの時は、きちんと出来なかったのです。気持ちと脳、身体の神経がつながっているようでした。重苦しい気持ちと身体、何ヶ月かは身体を引きずるように仕事場に向かう日々でした。


有難かったのは、やはり主人や家族でした。どうしても調子が悪くなってしまい、過呼吸や頭痛、吐き気に襲われた日は、帰るのも辛く、何度か仕事場に迎えに来てもらいました。


あと2年で、子どもが成人する、そんな年でした。あと2年。何とか頑張ろう、と思いました。でも、たまに、もう無理!と言ってしまう日もありました。胸が苦しくて辛くて涙が止まらないのは、今思えば普通ではなかったのだと思います。


あと少し。

それだけが、希望でした。


家族には、かなり心配をかけたと思います。


この2年くらい前から、高校や部活の友人たちと、距離を置くようになります。二人の幼なじみ以外は、敵にも思えたし、付き合う気力がなかったのです。


いくつも、おかしいと思える事があります。

ですが、当事者の私には、そう思う事が出来ませんでした。


私には、マネジメント業務は出来ないし、資質だってない!こんな状態の私なんか、部下の方が可愛そうだと思いました。


これもおかしい話ですが、本気でそう考えていましたし、これに関しては今もそう思っています。


心が辛い時は、一旦今の職責を離れてみたっていいと思います。離れてみて分かる事もあると思うからです。


今、比較的穏やかな気持ちで仕事に取り組めています。2年前とは、全く違う気持ちです。


業務が変わった事もありますが、この間に義父が亡くなった事も大きいと思います。

死を身近に感じて、闘病生活をする義父を目の当たりにして、自分の死生観も変化したと捉えています。


目の前が暗い時、それは悪い事ばかりではない。そうではない何かにつながって、私たちは生かされているのではないだろうか。そう思う事が多くなりました。


今起こっている大変な嫌な事だと思える事は、もしかしたら、素晴らしい何かにつながっているのかもしれないのです。


何が、何につながっているかなんて、誰にも分からないかもしれません。悪い事が良い事につながっているなんて思えないかもしれません。


でも、諦めないで欲しい。いつか、諦めないで良かったと思える日が来ると思うから。だから、生きていて欲しいです。